ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると炎症が起こります。
感染が長く続くと、胃粘膜の感染部位は広がっていき、最終的には胃粘膜全体に広がり慢性胃炎となります。
この慢性胃炎をヘリコバクター・ピロリ感染胃炎と呼びます。
ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎が胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎をひき起こし、その一部は胃がんに進展します。
検査の方法には、主に次の2種類があります。
① 胃カメラによる検査
胃の粘膜の状態を観察しながら、必要に応じて組織を採取し、ピロリ菌の有無を調べます。
胃の様子を直接確認できる、精度の高い検査です。
胃カメラ検査については こちら をご確認ください。
② 呼気による検査(尿素呼気試験)
専用の薬を飲んだあとに息を採取し、ピロリ菌の有無を調べる方法です。
胃カメラを使わない、体への負担が少ない検査です。
ただし、保険でピロリ菌検査を受けるには、胃カメラで胃炎などの所見があることが必要です。
そのため、当院では通常、胃カメラ検査の際に必要に応じてピロリ菌検査を行っています。
予約 | 不要 ※1 |
食事 | 制限あり ※2 |
持ち物 | 本人確認書類 (健康保険証など) |
費用 | お問い合わせください |
期間・時間 | いつでも可能 ※3 |
※1 ご予約について
ご予約は不要ですが、保険適用でピロリ菌検査をご希望の方は、先に胃カメラ検査を受診していただく必要があります。
※2 食事制限について
胃の中に食べ物が残存していると十分な検査ができません。
以下のことに注意してください。
・検査の8時間前までにお食事をお済ませいただき、以降は何も召し上がらずにご来院ください。
・お茶とお水はご自由にお飲みいただけます。
・服用中のお薬がある場合、当日の服用は避けてください。
※3 時間について
日にちの指定はありませんが、時間の指定がございます。
当ページ下部の『検査受付時間』をご確認ください。
検査対象者
ピロリ菌は、胃の炎症や胃潰瘍の原因になることがあります。
検査には、胃カメラで胃の粘膜を調べる方法のほか、呼気(息)などで調べる方法もあります。
ただし、保険でピロリ菌検査を受けるには、胃カメラで胃炎などの所見があることが必要です。
そのため、当院では胃カメラ検査の際に、必要に応じてピロリ菌検査を行っています。
ピロリ菌に感染しているか否かを調べるには、健康保険制度上、胃カメラを受ける必要があります。
胃痛や胃部不快感を自覚した場合、胃カメラを受け、その上でピロリ菌検査を受けてください。
検査受付時間
検体を業者さんに回収してもらう関係で、下記時間帯での受付となります。
ご予約は不要です。
曜日 | 受付時間 |
---|---|
月・火・水・金 | 8:30〜12:00/14:30〜15:30 |
土 | 8:30〜10:00 |
木・日祝 | 休診 |
検査結果
検査結果は1週間後に届きます。
予約は不要ですので、ご都合の良い時にいらしてください。
除菌治療について
ピロリ菌が見つかった場合は、除菌治療を行います。
除菌治療では、ピロリ菌を退治するための飲み薬(抗菌薬と胃薬)を1週間服用します。
多くの方で1回の治療で除菌が成功します。
治療が終わったあと、1〜2か月ほど経ってから呼気検査などで除菌が成功したかを確認します。
この確認までを含めて、治療が完了となります。